2010年12月7日火曜日

猛暑でにぎわう海水浴場 発掘現場は熱中症対策

 8月も残りわずかというのに、30日には京都府京田辺市で今年最高の38.0度を観測するなど酷暑に見舞われている日本列島。海水浴場は今もにぎわいをみせ、いち早く売り出された冬物肌着が冷房対策で人気を集めるなど“猛暑特需”にわく。一方、熱中症による救急搬送者数も急増。残暑と呼ぶには厳しすぎる暑さはまだまだ続きそうだ。

 ■ホクホク顔

 猛暑の影響でホクホク顔なのが、海水浴場や家電量販店。和歌山県白浜町の白良浜(しららはま)海水浴場では暑さを見込んで、今シーズンから利用期間を昨年より20日間延長し、9月20日までとした。8月末になっても海水浴客の入りは衰えず、白浜町観光課は「冷夏の不安もあったが、これだけ長く暑さが続いてくれるとは予想以上」と、読みがズバリ的中した格好だ。

 大手家電量販店の上新電機(大阪市)では、エアコンの売れ行きが昨年の2倍近くという。担当者は「盆を過ぎると販売は終息に向かうはずが、なかなか途切れない。最低気温も高く寝苦しい夜が続くため、エアコンに頼らざるを得ないのでは」と話す。

 ■熱中症

 猛暑で深刻化しているのが熱中症。大阪市消防局によると、熱中症で救急搬送された人は6月から8月30日までで818人。昨年の190人から4倍以上に増えた。消防局は、こまめな水分補給などを呼びかけている。

 猛暑の影響は意外なところにもみられる。炎天下の中でひたすら土を掘る遺跡の発掘現場。作業をする人はお年寄りも多く、熱中症対策も欠かせない。

 大阪市内の遺跡を調査している市博物館協会?大阪文化財研究所では、通常は2時間程度作業したあとに休憩をとるが、暑さが厳しくなった7月以降、1時間おきにこまめな休憩を取って水分補給をしている。同研究所担当者は「ビルに囲まれた狭い発掘現場は風通しも悪く、特に暑くなる。気温が35度といっても発掘現場では40度近くになることもある」。

 ■秋はいつ

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」では早くも8月中旬から、保温効果のある冬向け肌着「ヒートテック」の販売を始めた。猛暑にかかわらず売れ行きは好調で、エアコンの効いたオフィスでの冷房対策にと買い求める女性が多いという。冬を見越して好みのデザインの商品を購入するケースもあるが、同社広報担当者は「なぜこんな暑いのに」と首をかしげるほどだ。

 残暑はいつまで続くのか。大阪管区気象台によると、大阪市内の30日の最高気温は34.4度。連続猛暑日は「14日間」で途切れたが、合計では23日間に及び、過去最高の28日間(平成6年)に迫る勢いとなっている。

 気象台は猛暑の要因について、日本列島付近を東西に流れる偏西風が例年より北寄りとなり、太平洋高気圧の中心が日本付近に居座っているため、風が吹きにくく気温が上がりやすいとし、「この暑さはまだまだ続きそう」としている。

【関連記事】
メーク完全崩壊!はるな愛、85キロ完走
8月「戦後最も暑い夏」 84地点で観測史上最高
猛暑で甘さ十分、200円 二十世紀梨が初競り
猛暑で世界遺産がピンチ ナラ枯れ被害全国で拡大
熱中症シェルター 猛暑に災害対策の視点を
紙の本は時代遅れ? 書籍をめぐる攻防を探る


引用元:リネージュ3(Lineage3) 総合情報サイト

0 件のコメント:

コメントを投稿